東洋医学の心身の成長のしくみ

子どもの心身の成長には、「外向きの意識」、「外向きの力」が働いていると言うことを前回お話ししました。
今回のお話はそれが具体的にどのように起きているのかをお話ししていきたいと思います。

東洋医学では、身体の体表(皮膚に近い部位)には「陽気」という活動エネルギーが流れているとされています。
子どもというのは、陽の性質が旺盛な体質を備えていますので、この体表面に流れている「陽気」の動きが活発なんですね。
赤ちゃんを抱きかかえた時に皮膚がとても温かく感じますよね。
温かいという概念が陽の性質を表しているので、いわゆるこのことが体表に「陽気」が旺盛に流れている証です。

子どもの身体を大きくさせることは、体表の面積を大きくさせていることになります。なので体表面を大きくさせると言うことは、その分体表にエネルギー集めておかないといけないと言うことです。
体表に集まって「外に、上に」と身体を成長させているエネルギーが東洋医学でいう「陽気」になります。
そういった経緯から体表に流れている「陽気」の働きを中心に子どもの生命は養われているとされています。

ハーティラボラトリーで行っているスキンタッチは、ツボや経絡を介してこの「陽気」にアプローチしているんですね。
体表という浅い部位に流れている陽気に対して行っているために、浅くて刺さないハリでも効果を出すことが出来るわけです。

鍼灸師 力石陽平